年間での自殺者の数は、だいたい20,000人くらいで死因の中で1%という話をしましたが、
近年の推移を見ても皆さんにとって意外かもしれません。
黒線が男女含めた総数で、2009年(平成21年)の3万人から、毎年減少して現在は2万人程度と、3分の2になっています。
どうですか?意識してなかった人は意外じゃないですか。
資料では、自殺の原因・動機別の分類(健康面や経済問題など)や都道府県別など分析がされていますが、ぱっと見た感じでは、なぜここまで減少したかよく分かりません。
今回気になった統計としては、無職者が11,000人を占め、自殺者の半分以上ということです。
人間関係とか、家族関係とかの理由もよく聞きますが、結局貧困問題があるんだなぁ、と思いました。
一方、報道は海外も含めて著名人の自殺報道を、劇的に、物語的に報じたものが多い気がします。報道によって自殺が助長されるという科学的実証されていますので、変に騒ぐことで、不幸な方は増えないことを願っています。
[出典]
表:厚生労働省、「自殺の統計」
データ:警察庁の「令和元年中における自殺の状況」
厚生労働省、「自殺対策白書」